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2024.03.29

金沢の魅力 金沢市の歴史的な建造物をご紹介します



金沢市には、伝統のある建造物や街並みが数多く残されています。


言わずと知れた「金沢城」や「兼六園」はもちろん、金沢の建造物や街並みからは当時の面影が漂い、より金沢の魅力を感じられるでしょう。

江戸時代から城下町として栄えた金沢市は、金沢城を囲むように、武家系住宅や町家住宅が建ち並んでいました。
そのほかにも、寺院群や茶屋街があり、城下町の周囲の農山村には農家住宅がありました。

現在、一部の地域は「伝統的建造物群保存地区」や「こまちなみ」の保存地区として指定され、歴史のある建造物や街並みを残す取り組みも行われています。

金沢市の魅力を感じられる、歴史ある建造物をご紹介いたします。

1.金澤町家

金沢市には歴史の深い住宅がたくさん存在します。
そのなかでも、江戸時代から昭和25年(1950年)以前に建てられた建造物が「金澤町屋」です。
現在にも残され、歴史や文化を伝える重要な建造物です。
「金澤町家」には、町家住宅・武家系住宅・近代和風住宅があります。

武家系住宅
武士が住んでいた住宅が「武家系住宅」です。
武士の階級が高いほど城の近くで囲むように建てられており、城を守る役割もはたしていました。
階級により与えられる場所や土地の広さやが異なり、家の間取りや庭のつくりにも違いがあったそうです。

武家系住宅は、周囲を「土塀」とよばれる土壁や生垣で囲い門を構え、その敷地の中央に住宅が建てられていました。
敷地の中には庭があるのが一般的ですが、中級武士以上になると、池のある庭園や馬小屋のあるところも。
建物は平屋が多く、妻壁部分の漆喰の壁に、家の骨組みとなる木の格子を模様にして見せることが特徴的でした。

町家住宅
江戸時代に、商人や職人たちが住んでいたのが「町家住宅」です。
建物は道路沿いに軒を連ね、住まいと商いを兼ねられるよう、多くは表側が店、奥や上の階が住まいという構造となっていました。
多くの家では、赤色のべんがら格子や虫籠窓とよばれる小窓が取り入れられており、見どころです。

近代和風住宅
西洋の文化が日本に入りはじめた明治時代に、洋風の外観や建築様式を取り入れ建設された木造の和風住宅です。
昭和の初期頃までの建物にこの構造のものが多く、現在、金沢市内に残されている住宅はこのタイプも多いでしょう。

2.農家住宅

城下町のまわりの農山村では、三角形の茅葺屋根の農家住宅が建っていました。
玄関から入ると、「ニワ」と呼ばれる土間があり、農作業や炊事のスペースとして使われていました。
住宅の大きさにもよりますが、ニワの奥は「オエ」とよばれる囲炉裏のある広間で、
「オエ」の奥は座敷や寝床となる部屋、仏間や床の間、という間取りが一般的でした。
現在はほぼ、茅葺屋根は瓦屋根となり残されています。


3.  茶屋


江戸時代から続く茶屋街として、ひがし茶屋街・にし茶屋街・主計町茶屋街があります。
主計町地区とひがし茶屋街のある東山ひがし地区は、伝統的建造物保存地区です。

高さのある2階建ての建物に、キムスコといわれるべんがら色の出格子が特徴の茶屋建築が建ち並び、歴史を感じる建物や美しい街並みを感じられます。

茶屋とは花街のことで、加賀藩公認のものでした。
芸妓は、訪れる武士や上流階級の人たちを、お座敷で踊りや三味線などでもてなしていたそうです。

現在も茶屋は「いちげんさんお断り」のため、実際に入ることはできません。
しかし、茶屋のほかにも飲食店やお土産屋となってる建物が多数あり、十分に楽しめるでしょう。

4.寺院


卯辰山麓寺院群・小立野寺院群・寺町寺院群という、寺院の集まりが3つあり、それぞれ多くの社寺が点在しています。
もともとは金沢城下にあった寺社ですが、金沢城の防備や、そのころ勢力を増していた一向宗への対策などを目的に、城下町の周囲の3か所へ配置されました。

・卯辰山麓寺院群(伝統的建造物群保存地区)
金沢城から北東の位置に配置された卯辰山麓寺院群。
宗派ごとに分かれた寺社が、山麓細い道や複雑な道に散在されており、敵の侵入や一向一揆対策の歴史が垣間見える場所です。
卯辰山山麓の「心の道」では、寺と寺をつなぐ散策コースとなっており、ここかしこに歴史や文化を感じられるでしょう。


・小立野寺院群
金沢城から南東の位置にある小立野寺院群。
加賀藩主である前田家にゆかりのある寺院が集まっています。
また、金沢城の石垣を築く際に、戸室山から石を運んだ「いし曳きの道」があり、金沢城や加賀藩との結びつきを感じることができます。


・寺町寺院群(伝統的建造物群保存地区)
金沢城から南西の位置にある寺町寺院群。
3つの寺院群のなかで、最も大きい規模の寺院群で、路沿いにも多くの寺社を見ることができます。
この辺りは、静音の小径(しずねのこみち)ともよばれています。
寺町寺院群のなかには、忍者寺で有名な「妙立寺」があります。
当時は、金沢城を支えるための出城として建立され、要塞として外敵を欺くためのしかけである建築構造は見どころです。


まとめ

江戸時代には城下町として栄えた金沢市には、伝統的な建造物が多く残されており、歴史のある魅力的な街並みとなっています。

観光としてもあちこち巡りながら、金沢に住んでふらりと散歩しながら、そのころの面影を感じてみてはいかがでしょうか。

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